【基本】行動変容ステージって何?を分かりやすく解説!

特定保健指導

こんにちは~!うしあやです。

行動変容ステージってよく聞くけど、面談に当てはめるとよく分からない!

この記事を読めば、行動変容ステージがばっちり分かります!

行動変容ステージって、特定保健指導をしているとよく聞くと思います。

特定健診の時に答えてもらう【標準的な質問票】の21番目でも、この質問があります。

しかも、厚労省さんは「なぜこの質問をしているか」もばっちり解説に書いてくれてるので
私が説明するまでもなく、この解説を読むと理解しやすいのでぜひ読んでください!

2024年度から特定健診・特定保健指導は見直しが色々入り第四期となりますが、
この行動変容ステージを確認する質問は残る予定のようです(2023.11月現在)

行動変容ステージって何?

行動変容ステージは、「行動変容ステージモデル」といって

  • 人の行動変容のプロセスを5つのステージに分類したモデルであること
  • 無関心期、関心期、準備期、実行期、維持期の5つのステージで構成される
  • 各ステージは行動変容への準備状態が異なることを示している
  • 一般的に順次進むプロセスだが、必ずしも直線的ではない
  • ステージに応じた適切な介入が行動変容を促進する

という内容になっています。

特定保健指導では、対象者さんの行動を変えていくという結構難易度が高いことを
する必要があるので、このモデルが使用されているんですね。

「なんか、難しいこと言っててよく分かんない!!」

って皆さん、そうですよね。

こんな難しそうな感じで書かれていますが、要は

「対象者さんの気持ちに合わせて、できそうなことを目標にしていこう!」

ということです!!

「健診結果?そんなの見ていないしダイエットもしようと思ってないよ!」
という対象者さんがいるとして、そんな方に
「分かりました!では今から3か月で3㎏体重を減らしましょう!
 お酒を毎日飲んでいますが、禁酒してください。
 揚げ物も今日から食べないでくださいね。コレステロールの数値が高いので!」
って言われたら、対象者さんはどう感じるでしょうか。

おそらく、多くの方が
「話通じてる?ダイエットしようと思っていないって言ったよね?」
と不信感や拒否感を感じるのではないでしょうか。

では逆に
「分かりました!ではまず健診結果を一緒に確認して、今の対象者さんの体の状態を確認していきましょう!」
と言われたら、そこまで拒否感や不信感は感じないと思います。

上記の例は極端でしたが、対象者さんの気持ちに合わせてお話をするということは
こういうことです。

標準的な質問票の解説にも書かれていますが、
対象者さんが答えた行動変容ステージは、面談していくと
対象者さんの実際の行動変容ステージとずれがあることが多いです。

なので、面談で健診結果の説明後のタイミングで
「減量やお食事や運動の改善をしてみようと思っていますか?」
と対象者さんに質問してみてくださいね。

無関心期

「仕事も忙しいし、減量なんて無理です!」
「特に何の症状もないし、何も変えたくないな」
「そもそも、これって何で受けないといけないの?!」

みたいな方は、行動変容ステージの「無関心期」になります。

このステージの方の特徴は
・病気や疾患に対しての知識が乏しい
・無理やり参加させられているなど最初から不信感がある
など、面談する側の方は苦手意識がある方も多いのではないでしょうか。

対処法などは別記事で解説しますが、上記のような方だと
「無関心期」として判断していいかなと思います。

私の経験上、質問票に「改善するつもりはない(無関心期)」
と答えていても、実は関心期だったという方は結構多いので、
質問票の回答だけでビビらないでくださいね!

関心期

質問票の回答では
「6か月以内に改善するつもりである」
と答えている方が関心期となりますが、受け答えでは

「まずいと思っているが、なかなかできなくて、、」
「減量はしたいけど、忙しいしなかなか実行できなくて、、」

のような、今のままではまずいと思っている気持ちはあるものの、
何かしらの理由やそこまで危機感はないので行動できていない
という方が「関心期」になります。

ここの行動変容ステージの方は、面談次第でめちゃくちゃ変わります!
と、今までの経験上思います。

なので、ここの方たちがどう変わるかが面談する側の力量が試されますね!
わくわくしちゃいます!

準備期

質問票の回答では
「少しずつ始めている、1か月以内に改善するつもりである」
という方は準備期です。

受け答えでは
「健診結果をみて、まずいと思ってごはんを減らしだしました!」
「運動不足を感じていたので、2週間前から帰宅時1駅歩きだしました!」

など、何かを自分で考えてやりだして1か月たっていない方や、
何か取り組むことを決めてやる準備はできている方が「準備期」となります。

ここからは、行動変容ステージは判断が難しくなると思いますが、
「準備期」以降の方たちは自分で考えて目標を立てられる方です。

ここのステージ以降の方たちは、そこまで詳細に分けなくてもあまり
面談では支障はないかなと思います。

実行期

質問票の回答では
「すでに改善に取り組んでいる(6か月未満)」
という方は、実行期になります。

聞き取りでは
「以前していたウォーキングを3か月前から再開して実行しています」
「夕ご飯の白米を控えて2か月たちます」

のような、すでに何か目標を立てて実行している行動が6か月未満の方は「実行期」です。

ここのステージの方たちは
「こんなにやっているのに、痩せないんです」
という方が多いです。

実行力はある方々なので、適切なアドバイスをすることで
減量もしやすくなり、目標達成する方も多い感覚です。

判断の際に、大切なのは
「体重が減っているか」ではなく「自分なりに何かを改善したいと思い、行動しているか」
です。

「何もしていないのに、なぜか体重減っていました」
みたいな方は、ここのステージではありません。

維持期

質問票では「すでに改善に取り組んでいる(6か月以上)」の方です。

受け答えでは
「5年前から減量開始して10㎏減をして、そこからも食事や運動など頑張っているが停滞期」
「以前特保に参加して通勤時歩くといいといわれ、1時間あるくことを1年続けています」

のような、文字通り目標を実行して6か月以上たっている方が「維持期」です。

以前特保に参加したことがある方が、目標を続けてくれていたら
「ありがとうございます!!」
ととても嬉しくなりますよね!

しかし、ここのステージの方も意外と面談する側は難易度が高いです。
(こんなに頑張っているのに、なぜ数値がこんなに高いんだ?!)
という方や
(これ以上食事を減らす提案をしたら、負担が増えそうだけど運動する時間もなさそう)
のような方が結構多いからです。

対応は、また別記事で解説します。

まとめ

今回は、「行動変容ステージ」と実際の面談の際の聞き取り内容を
例に出してステージの紹介をしました。

「行動変容ステージが分からない!」という方の参考になれたら幸いです。

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